9月 11

前回のリプレイスでどのくらい変化があるかを調べてみました。構成などはそちらをご覧ください。

対象サーバーをDNSから外してアクセスを止め、リプレイス作業後、DNSに再登録しました。
そのビフォアとアフターのグラフです。

Apacheのアクセス数
横軸のひと目盛は6時間なので、4日午前0時にアクセスが止まって、5日の午前2時にアクセスがもどっていることがわかると思います。(3日のアクセス数が少ないのはラウンドロビン環境下のサーバーを2台から3台に増やしたからです。5日には再び2台に戻しています。)

nginxのリクエスト数(アクセス数)
nginxも5日の午前2時頃からアクセスされ始めました。ビフォア(Apache)もアフター(nginx)もちょうどピーク時に160リクエスト程度を受けているので、アクセス数は同じくらいと考えられます。

トラフィック
ビフォアとアフターでピーク時に2Mbits/s程度レスポンスを、やはり同じように返しています。ここからも同程度のパフォーマンスを発揮していることがわかります。

I/O待ちの数
ビフォアでピーク時に7〜9あったI/O待ちのプロセス数が2程度に減少しています。

ロードアベレージ
I/O待ちが解消したことで、ピーク時に7〜8程度まで上がっていたロードアベレージがアフターでは2程度に落ち着いています。

実際は、ビフォアのApacheはWeb+APサーバーの機能を担っていたのと、MPM設定がPHPの影響でpreforkになっていたので、公平を期するためには、workerに設定したApache(mod_proxy)のWebサーバー+APサーバーで比べる必要があるかもしれません。

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9月 11

yubitterという携帯向けTwitterクライアントサービスで、ユーザーのアイコンを携帯電話向けに変換している(※1)、いわゆる画像変換サーバーのhttpd部分をApacheからnginxへ変更しました。

処理は単純に以下の流れです。

  1. クライアントからアイコン画像のリクエストが来る
  2. 既にハードディスクにキャッシュファイルがある場合は、それをそのまま返す
  3. ファイルがない場合は、PHPプログラムがアイコン画像がアップロードされているTwitterのサーバー(現在はAmazon S3/CloudFront)へ取りに行く
  4. PHPプログラムが取得した画像データをGDライブラリを利用して加工、ハードディスクに保存、レスポンスを返す

変換するにあたり、以下の2パターンを検討しました。

リプレイス案1は、Apacheのレイヤーを一つ下げてAPサーバーに専念してもらう案で、2案は、Apache+mod_phpの構成をやめて、php-fpm(FastCGI)に置き換える案です。

厳密にテストをしたかったのですが、時間が取れなかったのでどこかにベンチマークがないものかとGoogleで探してみたところ、
Apache + mod_php compared to Nginx + php-fpm
このブログを見つけました。

このデータからわかるのは、同時アクセス時のリクエスト処理数はApache+mod_php(-kはKeepAliveのこと)の方が優れているということで、実際には処理速度とメモリの消費量という観点でmod_php v.s. php-fpmを計測するべきだと思います。

今回は、上記のデータとリプレイスが簡単で影響が少ないということで、1案で対応しました。時間があれば、Apache + mod_php v.s nginx + php-fpmのベンチマークをやりたいと思います。

まず、nginxをインストールします。

#nginxのコンパイルに必要なもの
sudo yum install pcre-devel.x86_64
sudo yum install openssl-devel.x86_64

#stableの最新版を公式サイトから取得
wget http://www.nginx.org/download/nginx-0.7.67.tar.gz
tar vfxz nginx-0.7.67.tar.gz 
cd nginx-0.7.67

#監視用のステータス取得モジュールオプションを付ける
./configure --with-http_stub_status_module
make
sudo make install

標準では/usr/local/nginx にインスールされます。

設定ファイルを修正します。

sudo vi /usr/local/nginx/conf/nginx.conf
user  apache apache;
worker_processes  2;

error_log  logs/error.log;
pid        logs/nginx.pid;

events {
    worker_connections  1024;
}

http {
    include       mime.types;
    default_type  application/octet-stream;

    log_format  main  '$remote_addr - $remote_user [$time_local] "$request" '
                      '$status $body_bytes_sent "$http_referer" '
                      '"$http_user_agent" "$http_x_forwarded_for"';

    access_log  logs/access.log  main;

    sendfile    on;
    tcp_nopush  on;
    tcp_nodelay on;
    keepalive_timeout  10;
    server_tokens off;
    ignore_invalid_headers on;
    connection_pool_size 256;
    client_header_buffer_size 1k;
    large_client_header_buffers 4 2k;
    request_pool_size 4k;

    server {
        listen       80;
        server_name  localhost;

        location / {
            access_log off;
            return 403;
        }

        location /server-status {
            proxy_pass http://localhost:8080;
            access_log off;
            allow 127.0.0.1;
            deny all;
        }

        location /nginx_status {
            stub_status on;
            access_log off;
            allow 127.0.0.1;
            deny all;
        }

        # redirect server error pages to the static page /50x.html
        #
        error_page   500 502 503 504  /50x.html;
        location = /50x.html {
            root   html;
        }
    }

    include /usr/local/nginx/conf/example.jp.conf;
}

includeするバーチャルホストの設定ファイルを作成します。

sudo vi /usr/local/nginx/conf/example.jp.conf
proxy_redirect                          off;
proxy_set_header Host                   $host;
proxy_set_header X-Real-IP              $remote_addr;
proxy_set_header X-Forwarded-Host       $host;
proxy_set_header X-Forwarded-Server     $host;
proxy_set_header X-Forwarded-For        $proxy_add_x_forwarded_for;

server {
    listen       80;
    server_name  example.jp;
    root /var/www/example.jp/public_html;

    location / {
        if (-f $request_filename) {
            access_log off;
            expires 30d;
            break;
        }

        if (!-f $request_filename) {
            proxy_pass http://localhost:8080;
            access_log off;
            break;
        }
    }

    location ~ \.php {
            proxy_pass http://localhost:8080;
            break;
    }
}

Linux用の起動スクリプトを作成します。

sudo vi /etc/init.d/nginx
#!/bin/sh
#
# nginx - this script starts and stops the nginx daemin
#
# chkconfig:   - 85 15 
# description:  Nginx is an HTTP(S) server, HTTP(S) reverse \
#               proxy and IMAP/POP3 proxy server
# processname: nginx
# Source function library.
. /etc/rc.d/init.d/functions

# Source networking configuration.
. /etc/sysconfig/network

# Check that networking is up.
[ "$NETWORKING" = "no" ] && exit 0

nginx="/usr/local/nginx/sbin/nginx"
prog=$(basename $nginx)

NGINX_CONF_FILE="/usr/local/nginx/conf/nginx.conf"

lockfile=/var/lock/subsys/nginx

start() {
    [ -x $nginx ] || exit 5
    [ -f $NGINX_CONF_FILE ] || exit 6
    echo -n $"Starting $prog: "
    daemon $nginx -c $NGINX_CONF_FILE
    retval=$?
    echo
    [ $retval -eq 0 ] && touch $lockfile
    return $retval
}

stop() {
    echo -n $"Stopping $prog: "
    killproc $prog
    retval=$?
    echo
    [ $retval -eq 0 ] && rm -f $lockfile
    return $retval
}

restart() {
    configtest || return $?
    stop
    start
}

reload() {
    configtest || return $?
    echo -n $"Reloading $prog: "
    killproc $nginx -HUP
    RETVAL=$?
    echo
}

force_reload() {
    restart
}

configtest() {
  $nginx -t -c $NGINX_CONF_FILE
}

rh_status() {
    status $prog
}

rh_status_q() {
    rh_status >/dev/null 2>&1
}

case "$1" in
    start)
        rh_status_q && exit 0
        $1
        ;;
    stop)
        rh_status_q || exit 0
        $1
        ;;
    restart|configtest)
        $1
        ;;
    reload)
        rh_status_q || exit 7
        $1
        ;;
    force-reload)
        force_reload
        ;;
    status)
        rh_status
        ;;
    condrestart|try-restart)
        rh_status_q || exit 0
	    ;;
    *)
        echo $"Usage: $0 {start|stop|status|restart|condrestart|try-restart|reload|force-reload|configtest}"
        exit 2
esac

起動スクリプトに実行パーミッションをつける

sudo chmod +x /etc/init.d/nginx

キャッシュファイルのパーミッションの関係があるので、起動ユーザーはapacheに合わせておきます。
特定ドメイン以外のアクセスは全て403を返すようにして、localhostからのステータス取得アクセスのみ許可します。ドキュメントルートにキャッシュファイルが存在する場合は、expiredヘッダーを付けて、nginxが返します。ファイルが存在しない場合や、拡張子が.phpのものはApacheに渡し、処理内容を返してもらいます。

Apache側はListenを8080ポートに変えます。Apacheはプロキシを介してアクセスされるので、クライアントのIPアドレスが取得できません。Apacheでも取得したい場合は、mod_rpafなどでX-Real-IPを変換する必要があります。

通常はgzip圧縮設定などもしますが、今回の用途では圧縮済みのjpgファイルのみのやりとりとなるので、設定を省いています。
nginxの詳しい説明は公式 非公式のWiki(日本語)が分かりやすいと思います。

次回は、リプレイス後のパフォーマンスの違いを書きます。
nginxがApacheよりも優れていることが一目瞭然のグラフ

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8月 19

Twitter Client Ranking by Streaming APIの構成は、
PHP5.3.3(with APC) + MongoDB1.6.1 + Apache2.2.3で、フレームワークにsyfmony1.4.6を利用しています。この構成が動く最低限の環境を構築した際のメモです。
さくらのVPSはサービスはほとんど入っていませんでしたが、gccやautoconfは既に入っていました。

#Apache
sudo yum install httpd.x86_64

#PHPのコンパイルに必要(パラメータによる)
sudo yum install httpd-devel.x86_64
sudo yum install libxml2-devel.x86_64
sudo yum install openssl-devel.x86_64
sudo yum install curl-devel.x86_64

#最新版PHP取得→コンパイル→インストール
wget http://ve2.php.net/get/php-5.3.3.tar.gz/from/jp2.php.net/mirror
tar vfxz php-5.3.3.tar.gz
cd php-5.3.3
./configure \
--enable-mbstring \
--with-apxs2=/usr/sbin/apxs \
--with-curl \
--with-openssl \
--with-config-file-path=/etc  \
--enable-dom \
--with-libdir=lib64
meke
sudo make install

#symfonyのインストール
sudo pear channel-discover pear.symfony-project.com
sudo pear install symfony/symfony

#PHP拡張のインストール
sudo pecl install apc
sudo pecl install mongo

#PHP拡張の反映
sudo vi /etc/php.ini

extension = mongo.so
extension = apc.so
apc.enabled=1

PHPもRemiのリポジトリを利用すると簡単に最新版がインストールできますが、cli版がバックグラウンドで実行できない不具合があるのでソース版を利用しました。

参考

MongoDBをインストール

下記URLを参考にMongoDBのリポジトリを設定してインストールします。
参考:CentOS and Fedora Packages

sudo vi /etc/yum.repos.d/10gen.repo 

[10gen]
name=10gen Repository
baseurl=http://downloads.mongodb.org/distros/centos/5.4/os/x86_64/
gpgcheck=0

name=10gen Repository
baseurl=http://downloads-distro.mongodb.org/repo/redhat/os/x86_64
gpgcheck=0

sudo yum install mongo-stable* --enablerepo=10gen
sudo yum install  mongo-10gen* --enablerepo=10gen

最新のstableバージョン1.6.1がインストールされます(2010年8月19日現在)最新のstableバージョン1.8.2がインストールされます(2011年7月21日現在)。デフォルトの設定は以下の通りです。
設定ファイル:/etc/mongod.conf
ログファイル:/var/log/mongo/mongod.log
データディレクトリ:/var/lib/mongo/

起動は起動スクリプトでOK

sudo /etc/init.d/mongod start

2011-7-21修正 yumリポジトリの修正。最新バージョンの修正。

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